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上宝観測所

上宝観測所は昭和40(1965)年に、第1次地震予知研究計画に基づき京都大学防災研究所附属上宝地殻変動観測所として設置されました。発足当初の観測所には、上宝村本郷に観測所本館と光波測量用の観測ドームが、さらに本館から5kmほど離れた上宝村蔵柱に観測坑道が建設され、これらの施設による、地震予知研究に資するための地殻変動観測が開始されました。

上宝観測所では、現在、十数点の微小地震観測点において短周期微小地震観測(主に、周期が1秒程度より短い地震波を観測)を実施し,データを収集しています。これらのデータの一部は,リアルタイムで気象庁に分岐して、いわゆる、「一元化処理」と呼ばれる、気象庁における全国の微小地震観測データの統合処理に供しています。さらに、逆に気象庁や防災科学技術研究所等、他機関のデータをも収集し,独自の研究目的のための解析処理を行っています。


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