近畿周辺の歴史地震

(416〜1948年)

 近畿地方周辺の歴史地震の分布です。近代的地震観測が始まる前の時代 のものは、古文書等の資料(古くは日本書記にも地震の記述があります。) にある被害の様子から震央とマグニチュードを推定するのですが、中世以 前の地震についてはあまり正確な場所はわかりません。(例えば有名な1 596年の慶長大地震は、最近の調査で有馬高槻構造線が活動したもので あることがわかってきましたので、図の位置では不適当ということになる 可能性があります。)しかし、有史以来近畿周辺に多くの内陸地震が発生 し、大きな被害をもたらしてきた様子がよくわかります。近世以降だけで も、1662年近江地震M7.6、1830年京都地震M6.5、185 4年伊賀上野地震M7.3、1858年安政飛騨地震M7.1、1891 年濃尾地震M8.0、1925年北但馬地震M6.8、1927年北丹後 地震M7.3、1943年鳥取地震M7.2、1948年福井地震M7. 1等々、兵庫県南部地震と同等もしくはそれを上まわる規模の地震が起き ています。
 また、図の範囲外となりますが、紀伊半島沖の南海トラフ沿いには海溝 型の巨大地震が100〜150年くらいの周期で繰り返し起きています。 (1707年宝永地震M8.4、1854年安政東海地震M8.4および 安政南海地震M8.4、1944年東南海地震M7.9、1946年南海 地震M8.0など)