満点計画システムとは?

<満点システムとは?>

 満点システムは,多点で高精度かつ簡単に地震を観測できる安価な地震観測システムです.地面の動きを電気信号に変換する地震計とその信号を記録する装置から,主に成り立っています.京都大学防災研究所が中心となって地震や火山観測などの関係者や関西の中小企業等が共同して開発しました.地震計と記録装置の両方を同時に開発することにより,システムとして使い勝手の良いものとなりました.
 小型軽量で取扱いが容易であり,長期間安定して高品質の地震データを記録することが出来ます.設置に要する時間は1時間もかからないことがほとんどです.それ以前の装置では,多点の観測を長期間行うことは極めて困難でした.

<開発の動機>

 観測点の密度を飛躍的に上げる場合,人里離れた道路のない山の中などにも観測点を作ることになります.そういう場所では通常は商用電源や通信設備は無いため,バッテリーや電池などで装置を駆動し、データはCFカードなどの記録媒体に現地収録することになります.そして,積雪のある地方では、雪に埋もれる冬季にはメンテナンスに行けなくなることから,少なくとも半年間は記録をとり続ける必要があります.2008年以前には,このような仕様を満たす装置は存在せず,多点の観測を長期間行うことはほとんど不可能でした。また,その頃の装置は大きく重く,また取り扱いが簡単ではありませんでした.

<開発メンバー>

 京都大学防災研究所,株式会社近計システム,サイスモテック株式会社,日本科学冶金株式会社,潟Gス・ジー・ケイ,京都電測株式会社,九州大学理学研究院,京都大学理学研究科,総合人間科学研究科。

<謝辞>

 平成18年度京都大学総長裁量経費「超多点フィールド計測システムの開発」,平成19年度防災研究所特別事業費「次世代型地震観測システムの開発」等のサポートをいただきました。

観測点の例 設置完了時の様子
観測点の例。地震計は岩盤上に固定。右側のケースの中に、記録装置と電池ケースが入っている。 設置完了時の様子。ケースは雨水や温度変化から保護するためカバーでおおわれている。

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