長野県西部における稠密地震観測

 1984年長野県西部地震の余震域において、1995年から観測を開始しました。防災科学技術研究所特別研究「直下型地震のダイナミクス」(1994〜)によるものです。新たに開発した記録装置は、1秒間に1万ポイント(1万点)のデータを記録することができます。これにより、微小地震の波形を精度良く記録できるようになりました。2008年8月には、科研費プロジェクトにより、満点システム28カ所が追加され、2009年から、観測は地震・火山噴火予知観測研究計画のプロジェクトに受け継がれ現在に至っています。

 長野県西部地震の余震域では、深さ1km程度の浅い領域でも地震が発生します。地震の震源に近づいて観測出来るので、地震とその発生場について、現象の本質に迫る決定的なデータを得ることが可能です。地震の大きさの秘密や地震発生と水の関係などの解明が本観測の主な目的です。

<関連するプロジェクト>

・地震及び火山噴火予知のための観測研究計画(2009-2013)
 課題番号1806 飛騨山脈における地殻流体の動きの解明

・「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画の推進について」
 課題番号1907 横ずれ型の内陸地震発生の物理モデルの構築

科研費 基盤研究(A)「地震はなぜ起こるのか?-地殻流体の真の役割の解明- 」(2007〜2009)


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