京都大学防災研究所特定研究集会    

「より良い地震ハザード評価の出し方・使われ方」開催のご案内



おかげさまで,盛況のうちに終了しました.

 

日時: 2013年7月19日(金) 10時00分〜17時30分

場所: キャンパスプラザ京都 第1講義室

    http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=585&frmCd=14-3-0-0-0

 

趣旨: 長期評価と地震動予測の研究成果は,地震研究から社会へ発信する重要な情報でありながら,

   確率評価の捉え方を含め,発信者の考えと受け取る社会の間に乖離がある.

   これを埋めるためには,地震が持つ不確定性や現時点での限界を踏まえた議論と,社会への適切な発信が不可欠だ.

   本集会では研究者と行政担当者等を交え地震ハザード評価のあるべき方向性について議論する.

 

参加費: 無料


【問い合わせ先】 京都大学防災研究所 橋本 学

             Tel: 0774-38-4191

             Fax: 0774-38-4190

             Email: hashimoto.manabu.7e[a]kyoto-u.ac.jp   [a]をアットマークで置き換えてください.

【プログラム案】

10時開始

0.あいさつと趣旨説明(5分): 橋本 学(京大防災研)

 

10時05分〜11時30分

1.地震活動の長期評価と地震動予測の現状認識 (司会:鷺谷威)

  1−1)現在何が行われいるか,問題点は何か?

  確率論的地震動予測地図の「リスク」          (15分): 纐纈一起(東大地震

  南海トラフの巨大地震:新想定・予測可能性・長期評価  (15分): 橋本 学(京大防災研)

  地震活動の長期評価と地震動予測の現状認識

   ー活断層研究の観点からー              (15分): 遠田晋次(東北大)

  議 論                        (40分)

 

11時30分〜12時30分  【昼食】

 

12時30分〜13時55分

2.問題解決に向けて 

  2−1)中身の問題(どんな情報が必要か?)(司会:福島洋)

  耐震工学や地震学は人々の生活にどうお役に立てるか・・・

    謙虚な姿勢に立った情報発信            (15分): 中島正愛(京大防災研)

  より良い地震ハザード評価の出し方・使われ方

   ー復興・防災まちづくり,事前復興計画策定のためにー (15分): 牧 紀男(京大防災研)

  どんな情報が必要かー〈チェンジ〉を促す情報を     (15分): 矢守克也(京大防災研)

  情報の利用者の観点から                (15分): 宇田川真之(人と防災の未来センター)

  議 論                        (25分)

 

13時55分〜15時00分

  2−2)評価技術の問題(必要な情報は提供可能か?) (司会:福島洋)

  これからの地震火山噴火予知研究計画          (15分): 加藤尚之(東大地震研)

  地震発生予測システムを活用した地震・津波のハザード評価      

                             (15分): 堀 高峰(海洋開発研究機構)

  地震活動長期評価の問題点:地殻変動の視点から     (15分): 鷺谷 威(名大)

  議 論                        (20分)

 

15時00分〜15時10分 【休憩】

 

15時10分〜16時25分

  2−3)表現の問題(どうやって伝えるか?) (司会:橋本学)

  知識の獲得・防災意識の高揚・行動変容に関する考察と

    実践的地震防災教育                (15分): 大木聖子(慶応大)

  「ノアの方舟」と「稲むらの火」の間

    ー災害情報の広報戦略ー              (15分): 関谷直也(東洋大)

  リスク心理学研究の観点から:より良い地震ハザード評価の

    出し方・使われ方について             (15分): 中谷内一也(同志社大)

  知ってはいるが、信じてはいない

    〜「知と信の乖離」、その超克を目指して〜     (15分): 近藤誠司(NHK

  地震リスクコミュニケーションの課題

    〜社会実践・制度・アーキテクチャの視点から〜   (15分): 平川秀幸(阪大)

 

16時25分〜17時30分 【総合討論】 (司会:橋本学)



 

 


★本研究集会のテーマに関係する報告等のURLを,下記に挙げておきます。ご参考にしていただければ幸いです。

政策委員会成果を社会に活かす部会(2005):地震調査研究推進本部政策委員会成果を社会に活かす部会報告−地震動予測地図を防災対策等に活用していくために−,

       2005323日,http://www.jishin.go.jp/main/seisaku/hokoku05d/seika1.pdf

地震調査委員会(2011):東北地方太平洋沖地震に伴う長期評価に関する対応,201169日,http://www.jishin.go.jp/main/chousa/11jun_chouki/taiou.pdf

地震調査委員会(2012):今後の地震動ハザード評価に関する検討〜2011年・2012年における検討結果〜,20121221日,http://www.jishin.go.jp/main/chousa/12_yosokuchizu/index.htm

地震調査委員会(2013):南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)について,2013522日,http://www.jishin.go.jp/main/chousa/13may_nankai/index.htm

内閣府(2003):東南海・南海地震に係る被害想定結果,平成15417日公表,2003917日一部修正,http://www.bousai.go.jp/jishin/tonankai_nankai/pdf/higaisoutei/gaiyou.pdf

内閣府(2011a):「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」中間とりまとめ〜今後の津波防災対策の基本的考え方について〜,

      2011626日,http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chousakai/tohokukyokun/pdf/tyuukan.pdf

内閣府(2011b):南海トラフの巨大地震モデル検討会中間とりまとめ,20111227日,http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/model/pdf/chukan_matome.pdf

内閣府(2012a):南海トラフの巨大地震による震度分布・津波高について(第一次報告),2012331日,http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/model/pdf/1st_report.pdf

内閣府(2012b):南海トラフの巨大地震モデル検討会(第二次報告),2012829日,http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/model/pdf/20120829_2nd_report01.pdf

内閣府2013a):南海トラフ巨大地震対策について(最終報告)本文,2013528日,http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg/pdf/20130528_honbun.pdf

内閣府(2013b):南海トラフ沿いの大規模地震の予測可能性に関する調査部会(報告),2013528日,http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg/pdf/20130528_houkoku_s3.pdf

日本地震学会(2012):意見集「地震学の今を問う」,地震学会モノグラフ,第一号,http://zisin.jah.jp/pdf/SSJ_final_report.pdf
日本地震学会(2012):地震学会行動計画2012,http://www.zisin.jp/pdf/SSJplan2012.pdf